【理系学生の就職コラム】白衣を身に纏う学生生活から、広告代理店への就職活動まで
初めまして、ムックです。
いきなり誰だよ!?と思っている方もいるかと思いますが、今回から数回に分けて理系の文系就職についてコラムを書くことになりました。コラムの内容としては、初回の今回は自己紹介を含めて私自身がなぜ文系就職したのかについて、次回からは理系の文系就職で重要なこと、理系ならではの強み、大変だったことなどについて書いていきたいと思います。
化学からファッションへと関心が変化
私は、普段は大学にて白衣を身にまとい、数字と化学物質とにらめっこしています。現在は卒業研究の最後の追い込みで、地を這う思いで大学に通っています。
そんな僕がなぜ文系就職をしたのか。それを話す前に少しだけ、大学に入学する前から現在までの話をしていいでしょうか。
こちらの記事は理系大学生に向けてになりますが、文系の方でも少しは参考になるように心がけますので、少々長くなりますが、読んでいただければ幸いです。
高校2年の時、誰もが文理選択をしたと思いますが、そこで僕は理系を選択しました。それは世の中に満ち溢れている物の特徴がどう言った理論で成り立っているのか、つまり「化学」に興味があったからです。
期待に胸を膨らませて入学しましたが、そこでの生活は僕が思っていたものとは違いました。客観性が求められる科学の世界では、「主観」は存在せず、「客観」で何もかもを見ることを迫られました。その理系においての暗黙知に対して僕は「自分が介在する意味がない」と感じ、少しずつファッションに興味が移っていきます。
それからというもの、「見る」「見られる」という関係性の面白さ、洋服を通じた自己表現など、自分という存在がファッションによって強調される面白さにどっぷりはまっていきました。そして現在に至っています。
就職活動の軸
そんなこんなで時は過ぎて行き、ついに就職活動というイベントが近づいてきた頃、「自分は何をしたいのか」を深く考えるようになりました。
そこで出てきた自分の軸は、
- 自分が介在することで価値が生まれる仕事がしたい
- ファッションのように、何かの良い部分を伝えられる仕事がしたい
でした。つまり、この2つが「文系就職」をした理由にあたります。
…とこれだけじゃ良く分からないと思うので、1つずつ詳しく説明させて頂きます。
- 自分が介在することで価値が生まれる仕事がしたい
これは言い換えると、自分の個性を生かした仕事がしたいということです。自分の物事を見る視点、考え方、何が好きという個性を生かせる仕事がしたい。そんなことを強く思いました。
先ほどの話でもありましたが、理系において自分の視点や考え方は、バイアスをかけて結果を見てしまい、間違った考察を生みかねないので、押し殺すことが基本です。誰が見ても同じように見えること、理解出来ることが絶対条件です。なので「〜と思う」という言い方は厳禁で、「〜と考えられる」や「〜は〜と言っている」など、発言の主体が自分ではなく「誰か」なのです。
そのことについて僕は「自分の考えを反映出来ないなら、自分がやらなくてもいい」という強烈な思いを持っていました。
その反動で「自分が良いと思ったら、全責任を負ってでも良いと言いたい」、「見方次第で良いものに変わるものを発掘したい」と考えるようになりました。それがファッションへの没頭につながりました。そして自分の視点や考え方を反映することこそが、価値に繋がるような仕事をしたいと思うようになりました。「もの」ではなく「アイデア」を売るような仕事は、言い換えると自分のアイデアにその分だけ責任を負うということになります。そこまで自分の発想に自信が無かった僕が、そのような仕事をしたいと決意出来たのは、学生生活の間ずっと主観を抑え付けられた反動だと思っています。このような感覚をうっすら感じている人は、もしかしたら文系就職というのも一つの道なのかもしれません。これは文系の人も同じだと思います。
- 何かの良い部分を伝えられる仕事がしたい
このように思ったきっかけとして、
・ファッションによる自己表現の面白さ
・古着屋のアルバイトでの販売促進イベントの成功
というのがあります。
まずファッションに没頭して最初に面白いと思ったことは「見る」「見られる」という関係性です。自分が「こんな人になりたい!」と思っていても、あまりに似合わない格好をしていれば、周りに笑われてしまうのがオチでしょう。そんな時に必要なのは、自分はどんな体型で、どんな服が似合うのかということを客観的に判断し、その自分なりの魅力を洋服で強調するということです。どのようにすれば自分の魅力が洋服によってもっと相手に伝わるのか。それを考えることは、「主観」と「客観」を行ったり来たりすること、それはとても刺激的な時間でした。それを続けていくうちに、何かの魅力を最大限に伝えることに面白さを感じるようになりました。
そして古着屋のアルバイトでは、一般的に売り上げが下がる2月に、店を盛り上げるための集客を狙ったイベントを企画したことが、僕にとっての最大の転機になりました。2月は春物が出始めるのですが、まだまだ寒いので、全く洋服は売れません。なのでどの店も売り上げが下がります。そこでどんな施策であれば集客出来るか、時間帯はどうするのかなどをお店のPOSデータを見ることで予想し、企画した某イベントでは前年比2.1倍の売り上げを記録しました。この経験で「店の魅力」を「どんな人」に「どうすれば」最大限に伝えられるのかを考えることの面白さを実感しました。
このようにして、
「何か」の「魅力」を「誰か」に最大限に「伝える」仕事がしたいと強く思うようになりました。
そして上記に記載した2つの思いが文系就職、もっというと広告業界を志望するきっかけになったのです。なんだか自己PRみたいですね(笑)
理系においての文系就職では、絶対に「なぜ理系なのに文系就職?」という質問が来ます。これは事前に予想できることです。つまりこの質問に対し、面接官を納得させる答えを用意できるかが重要です。その回答をしっかり準備するためには、自分をとことん掘り下げることが必要です。
次の記事は理系の文系就職で重要なことをテーマに書いてみようと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
さあ、また明日からも頑張っていきましょう!僕も卒業研究頑張ります。
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本日はもう1記事上げます!次は企業の説明会についての記事を上げますので、そちらもチェックしてみてください。
就活マーチでは過去にこのような記事も書いています。広告業界に興味のある方はチェックしてみてください!
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