【理系学生の就職コラム】理系の文系就職において大事なこと・大変だったこと
こんばんは。ムックです。理系の文系就職コラムの第2回です。
ちなみに第1回はこちら。よかったらこちらも見てください。
本日は理系の文系就職において大変だったこと、及び大事なことについて自分の体験談を交えて書きたいと思います。
なんだかんだ理系の文系就職は大変です。卒業研究もあり、情報も少なく、院に行く学生が多いので同じ志を持つ仲間が少ない…etc
そんな中でもジタバタ試行錯誤をすることで見えてきた、理系の文系就職において大事なことがあります。それらを、大変だったことの乗り越え方として書いていきたいと思います。
前回同様長くなってしまいますが、理系だけでなく文系の学生にとっても参考になるように心掛けますので、読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
卒業研究と、就職活動の兼ね合い
やっぱり1番大変だったことといえば、これですね。学部で卒業し、文系就職をするとなると、かなりヘビーな卒業研究のモチベーションキープとスケジューリングが必要になります。周りの学生は院に行く中、就職活動をしながらの卒業研究は大変です。何度も「辞めたい」と思いました。院に行くなら、後々奨学金や成果などでリターンが返ってくる卒業研究は頑張れます。何よりも彼らはそれを望んでいるから頑張れるけど、文系就職の場合は違いますよね。しっかり自分の夢を叶えられる企業に内定をとって、しっかり卒業をしたい・・という思いが1番です。
でもそのためには、卒業研究と就職活動の兼ね合いが必要です。特に就活生の中間発表(卒業研究の途中成果をプレゼンする場)前の状況は悲惨になります。
そんな卒業研究と就職活動の兼ね合いを行うにあたってのキーは何なのか。
⇒どんなものにも自分なりの期限を設定する
これにつきます。モチベーションを保つためにも、期限内に終わらせたらご褒美を用意するのも手です。
これが出来ると、当たり前ですがタスク処理能力が上がります。期限までに何をやればいいのかという仮説構築能力も上がります。事前に何をやればいいのかがわかるようになるんです。
これは確実に就職活動に役立ちます。焦らないでESにも取り組めるし、面接においても喋り方に滲み出てくると思います。焦っている学生は、焦っていない学生と比較して、「出来ない」人間に見えますから。
また、期限を設定して両立することで、「研究は何をやっているの?」という質問に対して、しっかり研究内容を理解しているからこそ出来る、研究内容の噛み砕いた解説ができるようになります。考えてみると、面接官は文系の人が多いですよね?その人に対して「フェルミ励起を用いた金属錯体の理論的研究」、「PETを利用した自然回帰的な産業化合物の合成」、「ガウス分布曲線を利用した回帰分析」をやっていますと言ったとしてもわかるわけありません。
自分で期限を設定することで、余裕のある卒業研究や就職活動が出来るようになります。僕も最初は出来なかったんですが、社会人になっても必要な能力になってくると思いますので、是非試してみてください。
学業内容、研究内容が伝わらない
上記にも関連してきますが、文系就職をするにあたって、理系用語は100%と言っていいほど伝わりません。頭良さそうに見えるかもしれないと思って小難しく研究内容を言ったとしても、面接官側からすれば「コイツ何言っているかわからないな」という印象しか与えられないと思います。そんな時は、
⇒受ける企業に合わせて、研究内容の切り口を変えてアピール
をしてみると良いかと思います。言い方を変えると、研究内容で養った力が受ける企業においてどう生かせるかをアピールするってことです。
例えば僕が数学科だとして研究内容が「ガウス分布を用いた回帰分析」だった場合、金融には「数字を駆使したマーケット分析に生かせる」切り口でアピールしてみたり、広告代理店には「生活者データの分析による個人の生活様式の解明」でアピールしてみたり。「研究内容の説明」ではなく、「研究で養った能力がどう企業において生かせるか」に重点を置くことがポイントだと思います。
面接官の「どんな研究をしているの?」という質問の裏を読みましょう。あなたがどんな研究をしているのかを知りたいんじゃなく、あなたの研究がどう自分の企業で生かせるのかを知りたいんです。そうした時にダラダラとよくわからない理系用語で研究内容の説明をされた途端、面接官は聞く気を失います。就活ではどんな話でも自分のアピールにつなげることが大事だと思っています。なので研究内容もすべて自分のアピールだと思って、切り口を変えながら魅力を伝えていきましょう!
情報が少ない
周りの友達はみんな院に行く、文系の友達はサークルにしかいないし、同じ業界を目指している人がいない。。。そんな理系学生も多いのではないでしょうか。悲しいですよね。自分で書いていて、なんだか泣きたくなってきました。
でもですね、だからと言って情報をネットだけで漁るだけで面接に望むのはやめたほうがいいです。理系というレアさは考慮されても、他のトップ国立、私立の頭のいい理系学生に埋もれてしまいます。また、ネットで情報収集しても差別化はできません。何よりもモチベーションが上がらなくないですか?僕はそうだったんですけど、僕だけですか?ネットを見てると暗い気分になったり、頑張る気力が落ち込んでいくんですよね…。就活やらなきゃ!と思っても、ネットを見ていると「就活してない自分」に嫌気がさして自己嫌悪に陥ったり。。
そんな時は、
⇒OB訪問
をしましょう!メリットは、
・業界の生の情報が聞ける
・自分の自己分析内容のフィードバックが貰える
・理想の社会人像を具体的にイメージ出来る
・目指す業界の先輩との繋がりが作れる
の4つあると思っています。特に理系学生において大事なことだと思うので、1こずつ簡単に説明しますね。
①業界の生の情報が聞ける
研究室の先輩はみんな理系就職か院に行っている。同じ学年の友達はみんな院に行くので情報共有が出来ない。そんな状況でも、OB訪問をすればしっかり「生」の情報手に入れることが出来ます。他の理系学生との差別化も出来ますね。面接官側からすれば「え?そんなことも理系なのに知ってるんだ」みたいなこともしばしばあります。ネットに載ってるような2次情報だけではなく、直接社員から聞いた1次情報は、特に大事なので、自分から取りに行きましょう。
②自分の自己分析内容のフィードバックが貰える
OBの社員の方に、自己PRや志望動機のフィードバックが貰えるのは大きいです。その業界の人に言ってみて、どういう風に捉えられるのかということを常にチェックしておくことは、一番内定に近付くポイントだと思います。業界ごとに癖があり、1つの単語を取っても捉えられ方は違いますから。1人だけでは自己分析はやっぱり難しいです。親切な方だと、親身になって作りこんでくれたり、愛の鞭として、本気の厳しいアドバイスをくれたりします。
③理想の社会人像を具体的にイメージできる
就活をやっていると「どんな社会人になりたいですか?」や「10年後にどんな仕事をしていたいですか?」など、未来のことについて聞かれることが良くあります。そもそも業界のことを良く知らないと答えられない質問ですが、さらに踏み込んだ答えを自分の中で生み出すとすれば、やはり尊敬する先輩にOB訪問で会ってみることが1番だと思います。例えば業界内で有名な人にアポを取ってみる。あるいはもしかするとたまたま会ってくれた人が、自分の考え方や感性と合っていたなんてこともありえます。まぁまず有名な人は忙しいですから、狙って会えるものではありません。
しかしOB訪問を続けていくうちに、かっこいい先輩に会えることは間違いないです。尊敬する先輩に会うことで、どんな大人になりたいのかを、少しずつ自分の中で消化し、言葉にできるようになると思います。何よりもそれを考えること自体、家でネットを見て情報収集しているよりもモチベーションが上がりますし、テンションが上がってきますよね!笑
これもOB訪問をすることで得られるメリットで大きい部分だと思います。
④業界内の先輩との繋がりが作れる
言わずもがな、これは大きいです。これからの仕事においてもお世話になることは多くあると思いますし、飲みに連れて行ったりもしてくれるかもしれません。やはり先輩との繋がりは、言葉にできないほどたくさんのメリットがあります。
ここまで説明してきたように、情報が少ない理系学生においてOB訪問は何よりも刺激的で、面白く、重要です。研究室に籠もっていては、体も気分も落ち込んで行っちゃいますので、足を使って先輩に合って、情報を掴んでいきましょう。
知っている先輩じゃないとOB訪問は×なんてことはありません。学校のキャリアセンターや就職活動課に行けば、紹介してくれますし、先輩もやる気のある学生を待っていると思いますよ。
僕の話にはなりますが、周りに同じ業界を志す人がいなかったのでOB訪問しかない!と思い、紹介してもらった人を含め計50人ほどOB訪問をしました。SNSも利用して自分が「カッコイイ!!!」「憧れる!!!」先輩にアプローチしたりもしてましたね。それぐらい就職活動に時にしかできないのがOB訪問です。
室内でウンウンと考えているのは就活していない感が満載で自己嫌悪に陥るので、OB訪問をモチベアップと自己分析に用いていました。やってる感が自分の中で出てきて、どんどんモチベーションが上がるんですよね。
何度も言いますが、正直言って理系の文系就職は大変です。モチベーションキープと、やることの多さは、毎日頭を悩ませます。2月まで卒業研究をやっている中、友達が旅行に行っていたり飲みに行っているところを見るのはとても辛いですよね。
でもそれが、今後の長い社会人生活で生きてくると思いますよ!そう考えないとやっていけません!笑
最後に、
理系学生よ、足を使って就職活動をするんだ!
(もちろん文系の学生もですよ!)
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今回の記事は以上になります。読んで頂きありがとうございました。
次回のコラムは「理系ならではの強み」について書いてもらうつもりです。
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