状態への憧れなのか、本当にやりたい仕事なのかを考える
こんにちは。
超ミーハー就活生だったフーゴとロベルトです。
私たちは過去の記事でも書いている通り、広告・ディベロッパー・旅行など、就活生に人気の業界・企業を沢山受験していました。
今回は、そのような自分たちには耳の痛い話ではありますが、志望している業界・企業は「その職業でいる自分という状態」への憧れなのか、それとも本当にやりたい仕事なのかを考えてみませんかという提案です。
その職業の「状態」に憧れているだけではありませんか?
「広告マンになりたい」「新聞記者になりたい」「テレビマンになりたい」「編集者になりたい」
こういった華やかで楽しそうな職業への憧れは多くの人が少なからず持っているものではないでしょうか。例えば、上に挙げた職業では世間一般の収入よりも多くの収入を得ることが可能でしょう。また、芸能人と接しながら仕事をすることも可能なことがあるはずです。
こうした仕事に憧れるのも無理はありません。よくわかります。最初にも言った通り、私たちはまさにこんな憧れからスタートした就職活動でしたので。
しかし、こうした憧れはモチベーションにはなるかもしれませんが、憧れで仕事を決める人はあとで苦労するのではないかと思います。
それは、実際の仕事内容が自分のやりたいものでなかったり、得意でなかったりするからです。例えば、広告業界と聞くと、漠然と人に響く広告を作るクリエイティブでカッコイイ仕事みたいなイメージもあるかと思いますが、部署によってはその広告を掲載する場所を確保する仕事、どこに掲載するのが一番効果があるのかを考える仕事などもあり、美大の出身でもない普通の学生が実際に広告を作ることに関わることは少ないです。クリエイティブな仕事がしたい人にはなんか違うじゃんとなる可能性があります。
実際に、広告会社に内定するうちの8割くらいは営業配属になります。営業の仕事は泥臭くやらなきゃいけないこともあると広告会社の社員さんが言っていたので、皆さんが考えている状態・イメージとは異なるかもしれません。
その仕事をしている状態に憧れているだけという点で同じようなものを挙げると、「英語を使って仕事をしたい」「マーケティングがやりたい」などと言っている学生も当てはまります。(このような学生がダメだと言っているのではなく、あくまで憧れではなく本当にそれがしたいのかを考えておくべきだということです)
英語を使って仕事をしたい人は、ヨーロッパやアメリカで仕事ができると考えていませんか?その程度であれば、それは就活の軸のようなものではなく、単なる憧れだと思います。なぜなら、そのような企業は稀だからです。もちろんそのような企業もありますが、現在企業が海外展開をするのに目指すのは、多くが中国や東南アジアなどですよね。そのような生活環境でもとにかく英語を使って仕事をしたいでしょうか。
簡単に言うと英語は手段にすぎないのです。大事なのは英語を使って何を成し遂げたいのか。何をしたいのかです。
例えば、(せっかくだから自分が学んできた大好きな英語を使って)子供たちを教育したいという人は教師や講師を目指すべきだと思います。
イメージだけで決めると自分の納得のいかない人生を歩むことになるかもしれないので、みなさんには、ご自分の価値観と相談しながら何がしたいのかをじっくり見極めてほしいと思います。
こちらのリンクは「マーケティングが~」という学生に関してはすごくわかりやすいので、一回見てみてください。
いかがでしょうか。ここからは、その仕事が本当にやりたい仕事なのかを考えるために、どのような要素について考えるべきかを書いていきたいと思います。
本当にやりたい仕事かを検討する
それでは、 本当にやりたい仕事なのかを確かめるために、以下の要素を検討してみてください。企業の説明会やOB訪問などを通して、これらのことを知るように心がけるといいのではないかと思います。
実際の仕事内容と、その仕事の本質は何かを理解する
まずは実際の仕事内容がどのようなものなのかを理解しましょう。
例えば、「広告会社」と一言に言っても、その中には営業、マーケティング、プロモーション、クリエイティブ、メディアなどの部署に分かれており、それぞれで仕事はだいぶ異なります。その中のどれが自分に合っているのか、やりたいのかをしっかり考えましょう。
次に、その仕事の本質は何かを理解しましょう。またまた広告会社で例を挙げますが、TVのCMや街の看板、電車内の広告などはほんの表面にすぎません。働いてもいない自分が言うのも難ですが、広告会社の本質は課題を解決することではないかと思っています。メーカーが商品を作ったがその売り上げが伸びないという課題に対して、どう解決するのかを考えるということです。他の企業とタイアップさせるのか、SNSを使って広めるのかなど、CMを打つことだけが方法ではありません。どのような課題があり、どう解決するのが一番最適なのかを考え、解決する。そのアウトプットに広告を使うことが多いというだけで、本質は課題解決にあると思っています。
このように、本質は何かを理解することは、自分に合った職業なのかがわかるだけでなく、就活で何をアピールすべきかを考えることにも繋がるはずです。
仕事で必要な素養を理解する
次に、どのような能力、性格、性質を持った人が向いているのかを理解しましょう。
例えば、いい加減にしろと言われそうですが、また広告業界で言うとすれば、いくつかありますが、「これはなぜそうなっているのか」を常に考えている人だと言われることがあります。
つまり、広告業界では、どうしてこの広告はこの女優を使ってこの位置でこの時間に広告を出しているのかということを常に考えられるような人が適しているということです。
コピーライターの谷山雅計さんの「広告コピーってこう書くんだ!読本」にはコピーライターに必要なこととして書かれていますが、これは広告業界に就職する人全員に言えることだと思います。
このように、その業界・企業では どのような人が求められているかを理解することが重要になります。
働く環境は合っているのか考える
次は、環境面から考えたいと思います。
業界や企業ごとにはそれぞれ特色があります。たとえば、テレビや広告業界は寝ずに働くこともあります。また、広告業界はお酒を飲むことが多いなどとも言われます。
このように、どの程度の時間働くのか、一緒に働く人たちの雰囲気で多い特徴は何か、どのような場所で働くのか(地方なのか首都圏なのか)、女性の働き方はどうなのかなど、働く環境は自分が思い描いているライフスタイルと一致しているのかを考えましょう。
その仕事に関わっている別の業界の人に話を聞いてみる
自分が本当に働きたいと思う業界・企業があるならば、その業界・企業と関わりのある他業界の人に話を聞いてみるといいかもしれません。
フーゴは就活で不動産会社の内定も貰いましたが、その不動産会社ではその後に受験する予定だった広告会社を使って物件の広告を出していました。そして、不動産会社の社員にその広告会社の印象を聞いたところ、広告業界自体やめておいた方がいいと言われました。その不動産会社は広告会社のクライアント(=広告会社をこき使う立場)ですから、広告会社のキツさは十分にわかっていたということです。
それまで私は広告会社をカッコいい存在とだけ認識していましたが、そこで初めて「広告を代理する会社でしかない」という視点を得ることができました。
私のように広告会社をカッコいいとだけ認識している人は少ないかもしれませんが、この出来事のように、他の業界の人に聞くと大きく印象が変わることがあるので、是非試してみてください。
以上が私たちの考える本当にやりたい仕事なのかを考える方法です。
みなさんも状態に憧れているだけなのか、それとも本当にやりたい仕事なのかをじっくり考えてみてください。そして、本当にやりたい仕事を見つけたら、そこを目指して全力で頑張ってほしいと思います。もし、このブログが少しでもそのお手伝いを出来たら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後、自己分析などの記事も上げる予定なので、何が本当にやりたい仕事なのかがまだわかっていない人はチェックしてみてください。
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